ごあいさつ
私は常々、生命の尊厳としての治療医学、自立性の尊厳としてのリハビリテーション医学に加えて、身体的、精神的、および社会的に健康でより良い人生を送るための健康増進医学が確立されなければならないと考えています。したがって、私のこの地での使命は「皆さまのかかりつけ医」であるということだと思っております。そこで私は、約20年に及ぶ一般・消化器外科医、肝臓外科医、肝臓移植外科医としての経験を活かし、肝臓病を中心とした消化器疾患および成人病(生活習慣病)の予防とともに、患者様の視点に立ち、患者様の希望に添った健康増進のための医療の提供を行いたいと考えました。たとえ疾病を患ったとしても、その疾病との共存共栄を保ち、精神的により健康で生活できるように、地域密着型の治療を中心に行う所存であります。このために、緊密な病院(関門医療センター、下関済生会病院、下関厚生病院、市立下関中央病院、山口大学医学部附属病院、山口労災病院など)との連携を保ち、それぞれの医療分野における専門性の高い高度機能医療施設への紹介による地域住民の皆さまの希望に添った地域完結型の医療を追求したいと考えております。
特に私の専門領域である消化器疾患(肝臓、胃、腸、胆のう、すい臓などの病気です)に関しましては日本肝臓学会肝臓専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会認定医等としての知識を生かし、苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ)検査や超音波機器による診断、専門治療をご提供したいと思っています。さらに、成人病予防の観点からは生活習慣病(高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、痛風など)、呼吸器疾患(肺気腫、風邪、インフルエンザ、肺炎、喘息など)、貧血等の内科疾患の治療にも取り組み、なんでも相談していただける医師を目指しております。
医療を行う上で最も大切なのは、患者様と医師との信頼関係です。患者様一人ひとりのために納得のいく医療を提供すること、それがこれからの時代に一番大事なことだと思います。
自分の持っている医学的な知識や情報をわかりやすく説明し、治療法を選択していただいたり、適切な病院を紹介したりすることが、最も人格を尊重した治療だと考え取り組んでおります。ただ、その際に「この病気には治療法にA、B、Cの3通りの治療法があります。どれでも選んでください。」ではなく、医学の知識を持った者として、ご家族の要望も含んだ的確なアドバイスをする、そんな医師でありたいと思います。
院長 尾 康一郎 |